【CLO】カードリンキングおよびO2Oに関する調査 2017年版

CLO(カードリンクドオファー)先進国である米国では、CLOに携わる企業が中心となってCardLinx Associationという協会を立ち上げており(カード会社など大手企業を中心とした日本企業もメンバーになっています)、業界の最新統計情報を発表しています。このCardLinx Associationが発表した「カードリンキングおよびO2Oに関する調査 2017年版」(原題:Card-Linking and O2O Industry Survey 2017)の要旨部分につき、日本語翻訳&本サイトへの掲載許可をいただくことができましたので、以下にご紹介します。CardLinx Associationについてはこちら(日本語ページ)

要旨

「カードリンキング(Card-Linking)」が成長を続けるにつれ、その規模は拡大するばかりではなく、新しいプレイヤーの参入やインターネット接続機器の増加にともなって、急速に多様化が進んでいる。カードリンキングは、O2O(Online to Offline, オンラインとオフラインが融合し相互に影響を及ぼす施策)のひとつとして、「リアル店舗」「時代の先端を行く消費者」「決済デバイス」の三者を結びつけている。

アメリカの小売業売上の90%以上は、いまだにリアル店舗で発生している一方、進んだEコマース企業は、従来型の小売業よりも優れた業績を上げている。本調査により、カードリンキングが今まさしく転機にあるということが判明している。従来型の小売業もまた、マーケティング活動を補完し、リアル店舗への集客や売上アップを推進するという点から、カードリンキング技術に期待を寄せているということがわかったのである。本調査には、CardLinx AssociationメンバーであるSamsung, Facebook, Mastercard, Microsoft, Hilton Worldwide, Sears, FIS, First Data, Empyr, Affinity Solutionsといった企業が参加している。

カードリンキングとは?
カードリンキングとは、「割引や特典とリンクしたクレジットカードで支払いを行った際に、ユーザーが自動的に割引や特典を受け取ることができる仕組み」のことである。カード発行業者や大規模小売業者、メッセージアプリやネット媒体などがスマホ及びロイヤルティプログラムを通じて、カードリンキング特典を提供している。O2Oコマースにおいて、カードリンキングは、他のどのプログラムよりも、価値を差別化する要因として機能している。

還元
カードリンキングの成熟に伴い、その特典は「キャッシュバック」から「還元」へと変わっている。新しくカードリンキングに参入する企業は、社会的責任のあるビジネスや、地域に根ざしたビジネス、あるいは非営利団体をサポートするためにその技術を活用する傾向にある。カードリンキングに参入する企業のタイプが多岐にわたるだけではなく、マーケティング部門がカードリンキングをうまく活用できるようになるにつれ、幅広い業種の企業がカードリンキングに参入していることも本調査で明らかになった。

コマースのインターネット(IoCT)
決済機能をもつIoTデバイスに関わるすべての企業、すなわち、銀行やオンライン広告主、決済ネットワーク、決済代行業者、リアル店舗は、カードリンキングにより融合する。シームレスなカードリンキングのインフラが構築されることによって、カードリンキングを活用したロイヤルティプログラムやその報酬額が急激に増加している。IoTや商用ボット、ビッグデータ、One to Oneマーケティング、ネット接続自動車/機器、クラウドコンピューティング、ウェアラブル機器や情報端末といった最新のテクノロジーのおかげで、小売業者やブランドは、カードリンキングを活用し、顧客の好みやライフスタイル、購買履歴に応じてパーソナライズされたショッピング体験を提供できるようになった。そのようなショッピング体験は、顧客に求められているのと同時に、店舗の収益も増加させることが可能となっている。調査参加企業によると、今後最も有望なデジタル広告プラットフォームは、IoTテクノロジーをベースにした、音声出入力が可能であるAIアシスタントとのことである。

新しいテクノロジー
カードリンキングは、新しいテクノロジーを活用して、スマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどでユーザーの関心を惹きつけ、リアル店舗に誘導する。ユーザーごとにカスタマイズされた割引や特典などをリアル店舗で受け取ることのできる仕組みを構築している。本調査の結果によると、カードリンキングこそがショッピングセンターが買い物客を取り戻すために探し求めていた特効薬であると言える。カードリンキングほど効果的かつクリエイティブに買い物客を集客でき、マーケティング部門のトップも注目しはじめているマーケティング手法は他に存在しない。カードリンキングに取り組むのは、マーケティング部門だけにとどまらず、顧客ロイヤルティを担当する他部門にも広がりつつある。カードリンキング市場の成長に伴い、今やカードリンキングの中心は、クーポン配信などの「オファーベースの1回限りの販促」から、ロイヤルティプログラム(スマホアプリの場合が多い)を通じての「ユーザーのエンゲージメントを高める関係づくり」へとシフトしている。

新しいスマート・ショッピングセンター
実は、最も成功している従来型店舗が、エンゲージメント獲得やオファー提供のためにカードリンキングを有効活用していることは驚くべきことではない。40年前、モールは小売業界で革新的な存在であったが、今日においても、その革新的な要素となっているのがカードリンキングである。本調査のほぼすべての参加企業が今年カードリンキングを活用しており、オンラインからオフラインへの送客を行っている。送客機会は多くあり、また、カードリンキングのエコシステムが多様化しているということは、自動車から各種機器やショッピングセンターに至るまで、さまざまな産業がカードリンキングから利益を得ているということを意味している。

主な調査結果

1. ショッピング:AIのキラーアプリ
今後最も有望なデジタル広告プラットフォームはAIアシスタントだと本調査の参加企業が回答している。音声コマンドを生成するアルゴリズムは運用初期段階をかなり前に終えており、AIアシスタントはユーザーの商品検索・購入・配送状況確認をサポートする機能をすでに持っている。カードリンキングやO2Oに対する注目度が増し、リソースの投下も増えるにつれ、AIアシスタントがカードリンキング分野に導入される日も近いと言えるだろう。

2. カードリンキング:ショッピングセンターのO2O特効薬
小売業界変革の時代にあって従来型の店舗は、成功の足掛かりを探そうとしている。そのため、本調査では「ショッピングセンターに客を呼び戻すために何をすべきか?」という質問を行った。51%が「カードリンキングプログラムがショッピングセンター活性化を支援する」と回答した。カードリンキングは、ネットやスマホ上で顧客にリーチし、リアル店舗への送客を行い、購入履歴のトラッキングができるという、他には例のない特徴によって、ショッピングセンター内店舗の賑わいを取り戻す重要なO2O技術となっている。

3. カードリンキング:進撃は継続中
「今後12か月にわたりカードリンキングやロイヤルティキャンペーンを継続する予定」と回答した企業は98%、「O2Oコマースに参画する」と回答した企業は、ほぼ同程度の95%にのぼった。カードリンキングは、顧客にとって魅力的なだけではなく、店舗への関心を惹きつけ、来店を促し続ける特別な力を持っているようである。

4. 顧客ロイヤルティプログラムの人気
昨年からのロイヤルティ報酬額の伸びに伴い、ロイヤルティポイントを提供している企業の割合も増加しており、昨年12%だったのが、今年は20%となっている。O2Oは、買い物した本人へのキャッシュバックではなく、寄付など他者を利するために使われるケースが増える傾向にある。社会的責任のあるビジネスや非営利団体に着目することは、旧世代とは異なった購買スタイルを持ち、購買の中心となりつつあるミレニアル世代にとって重要なポイントとなっている。

◆英語での全文はCardLinx Associationサイトからダウンロード可能とのことです。詳細はこちら

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